これまでの研究により、WEBストレスチェックは学校保健安全法の健康観察、健康相談、保健指導と同様、学校の日常活動の中で行われるようになり、高ストレスの児童生徒のスクリーニングが可能となりました。
紙を用いた心の健康状態を測る尺度での調査は学校単位で行われていたものの、WEBでのストレスに関する長期間の大規模調査はこれまで行われていません。
今回の研究では、各学校をつなげる子どものストレスチェックのネットワーク化を目指し、WEB上で実施したいただいたお子様のストレスチェックのデータを研究のために、個人名を除く形で、収集し、解析を行い、高ストレスの予測法を見つけることを目的とします。
2023年度より、学校で実施する場合、賛意を示した児童・生徒全員がストレスチェックに参加します。
児童生徒・保護者の方で、WEBストレスチェックの結果の研究でのご提供にご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をします。
詳細は情報公開文書をご確認ください。
(1) PSIの質問項目の使用(日本認知・行動療法学会でパブリックコメントを受付)
『PSI(Public Health Research Foundation Type Stress Inventory)
小学生用・中学生用・高校生用 パブリックヘルスリサーチセンター版 ストレス インベントリー』
著 者:坂野雄二、岡安孝弘、嶋田洋徳
検査対象:小学生用(小4~小6)、中学生用(中1~中3)、高校生用(高1~高3)
実施時間:約10分
(2) 協力を得られた学校、教育委員会での倫理審査承認後の本人、保護者への十分な説明と同意の後の質問紙調査の実施方法の検討(研究を行いたい研究者に倫理審査手続きについての支援を行う)
(3) 本人および保護者へのフィードバックの実施の検討
以上から、高ストレス状態か、そうでないか、面接指導を要するか、そうでないかをフィードバックする
(4) 学校集団へのフィードバックの実施方法の検討
(5) 申し出があった場合の、医師、公認心理師(スクールカウンセラー)、養護教諭、による面接指導につなげる方法の検討
(6) 子どものストレスチェック制度(案)の運用に関する教育研修の研究
以上